[Spec of 343 DENIIRO -アゴ下フレーム-]by Wounded ANACONDA - 治り傷 -
生きていく中で負った様々な傷
ケガや戦い、攻撃...
私たち人間と同じように、生きていく中で動物たちも必ず傷を負います
負った傷を自力で治し、また生きていく
傷跡はその動物が生きた証であり歴史だとそれぞれの傷から感じます
いただいた命に感謝をし、少しも無駄にすることなく使いきる
皮革の世界に関わる者としての使命です
この傷を負ったアナコンダ皮革を
怪我をして傷を負い弱ったお魚に生まれ変わらせます
- 夜の部 担当者より -
2012年に、パイソンを被せたSpec of 343 DENIIRO & Spec of 278 PATIINOにて、ある特性を見出すことができました。
それは、低速域においては震えるようなI字系の動き、高速域においてはS字系の動きとなることでした。
低速域では水中で鱗が立つことで鱗の後ろに水が巻き込みI字系となり、高速域では鱗が水圧により寝ることでS字系の動きになるのであろうと推測しました。
流れのある水中で、一生懸命泳がずとも魚が同じ場所に居られるのは、鱗を立てた後ろにできる反転流によるものなのかなと。
アナコンダはパイソンよりも鱗・皮革共に分厚くしっかりしているため、
アナコンダを纏った Spec of 343 DENIIRO では、この特性がどのくらい倍増するのか期待を膨らませながら製作に至りました。
Wounded ANACONDA Leather model
・製作数:1尾
・カラー:Natural
【Spec】
Length:343mm
Height:69mm
Depth:32mm
Weight:330g前後
姿勢:LEVEL-1(Slow Floating)
Hook:Ryugi PIERCE TREBLE BRUTAL #2/0
Split ring(Joint):Cultiva Ultra Wire #6
Split ring(Hook):Cultiva Hyper Wire #6
Line eye:3ヵ所
アゴ下フレーム eye:5ヵ所
Hook eye:4ヵ所
【Material】
Frame:ステンレススチール 2.0mm厚(レーザーカット)
Body:ポリエチレン(NC切削加工)
Leather:アナコンダ皮革
セニューによる手縫い縫製
-ANACONDA(アナコンダ)-
南米に生息する最大級のヘビです
オリーブ色に近い緑色の地に黒く大きな水玉のような斑紋が、頭部から尾部にかけてあります
ウロコひとつひとつも大きく、皮革もしっかりとした厚みがあります
マット調に鞣されたこのアナコンダは、自然の柄そのままに染色も施しておりません
南米では森林開発が進み、その影響から生息数が減少していると言われています
国内に入荷するのはごく稀なアナコンダ皮革です
- 傷を負ったアナコンダ -
南米アマゾンのアナコンダ皮革
水を吸い込むことでアナコンダ特有の柄がより鮮明に浮き出てきます
傷を負い穴の空いてしまった部位には、赤い皮革を裏側から当てることにより穴を塞ぎ、
その部位が怪我をして出血しているかのようなリアルさを追求いたしました
”傷のある皮革は使えない”というこれまでの観点を大きく覆し
“傷があるからこそできる仕様” ”唯一無二のモデル” として生まれ変わらせる事で
皮革に対する新たな視点を持っていただけたらという想いでございます
- アゴ下フレーム -
2016年に初めて装着したSpec of 456 からアゴ下フレームの細かな改良が重ねられ、
2020年のSpec of 343 DENIIRO・Spec of 278 PATIINOより上下に数ミリずつの間隔で3ヵ所のラインアイを搭載様々なシチュエーションに更に対応するべくアゴ下フレームはひっそりと進化を続ける
- LEVEL-1 -
姿勢:やや頭下がり
- Slow Floating -
スローリトリーブ 〜 デッドスローに沖から陸に向かい、徐々に浮かしながら足元まで巻き切れる仕様
・低水温期:Floating
・高水温期:Suspend 〜 Slow Sinking
-皮革ルアーの特徴 -
吸水度合いが低い状態では本来のS字の動きとなりません
お使いいただく方がご自身にて、水温と吸水度合いに応じたウエイト調節をお願いしております
水温が低い場合は、皮革の吸水度合いが低いと思われますのでウエイトを足して調節してください
リールの巻き取り速度に合わせてのウエイト調節をすることで、ルアーのバランスが崩れにくくなります
季節の移り変わりによる水温や水質と吸水度合いにより浮く場合も沈む場合もございますため、フィールドの水の変化に気付いていただけることと思います
-皮革ルアーの保管及びメンテナンス -
・通常は乾燥状態にて保管ください
・釣行後は通気のよい場所にて乾燥させてください
・ルアーを置いて乾燥させる場合は、下側に新聞紙等を敷き湿気を除去しながら両面乾燥させてください
・吊るした状態等のルアーが何かに触れない形での乾燥がおすすめです(カビ等が発生しにくくなります)
・タックルケース類には、湿気抜きの穴あけ加工をおすすめします(カビ等が発生しにくくなります)