[MIDDLE WALLET]
長財布に劣らない収納力と機能性を持ちながら、パンツのバックポケットに入れた時に目立ちにくいサイズ
このサイズのお財布が生まれて20年以上が経ちます
この間に様々な改良を重ね、MW-22として現在も君臨するMIDDLE WALLET
手に持った時
ポケットに入れた時
なにかとしっくりくる
なにかとちょうど良い
「中くらい」の中に込められた20年分の想いと機能性が馬ヌメと融合したMW-22
ぜひご堪能くださいませ
WHALE LEATHER BLACK(ホエールレザー ブラック)× BLACK VINTAGE
・Stores in stock
静岡県 Barn Stormer 様 Sold out
MANIFOLD ←DETAIL WORKS→ Sold out
*今回の製作をもちまして、ブラックヴィンテージでの製作をしばらくお休みさせていただきます。
SIZE : H15.0cm×W9.2cm×D1.5cm
Whale leather(鯨革)
馬ヌメ皮革(ピット鞣し:新喜皮革)
YKK EXCELLA ファスナー(ニッケル色)
Machine Sewing
Polyester 縫製糸
お札入れ:1ヶ所
カード収納 :7ヶ所
ポケット収納:1ヶ所
コイン収納 :1ヶ所(マチ付き)
-WHALE LEATHER(鯨革)-
“夜の部 担当者”も、これまでその存在自体を知らない・見たことがないという皮革
それは[鯨革]
ヌバックのような起毛した表面・フワフワとした優しい質感
何もかもが初体験の皮革
鯨は、捨てるところが無いと言われるくらい日本人にとっては海の幸であり、貴重なタンパク源として昔から身近な存在でした
日本人は、クジラを油や肉だけではなく、骨やヒゲ板まですべて捨てることなく利用してきたそうです
鯨の皮は、生食や湯通しして食されています
皮・五臓六腑まで食べ物として利用する日本の鯨料理は、世界にも類を見ない食文化です
よって、鯨の中でも食べることのできない部位が皮革として流通したのだと思われます
1982年IWC(国際捕鯨委員会)で商業捕鯨の一時停止が決議され、日本も1988年にこの決議を受け入れたことから
日本の食文化であった鯨料理は、身近な食べ物から貴重な食べ物に変化していきました
そのため、鯨革もめったに目にすることのない希少な皮革となってしまったのだと思われます
(*2019年6月 日本は国際捕鯨取締条約から脱退、同年7月から大型鯨類を対象とした商業捕鯨を再開)
『皮革は食の副産物』であることは今では常識で、皮革のために生き物の命をいただくことはありません
皮革業の根本『人間の食のためにいただいた命を無駄にすることなく』
この精神にのっとり、この希少な鯨革をミドルウォレットとして世に送り出します
[鯨革]は、一般流通していなかったことからも、皆様に受け入れていただけるかどうかもわかりません
そこに価値を見いだしていただけるかも未知数です
弊社のお初の試み、是非お手に取って感じていただけましたら幸いでございます
-馬ヌメ BLACK VINTAGE-
鞣し・染色・仕上げまでの全行程を自社管理することを理念とする新喜皮革に依頼
馬革に対する歴史と愛情と誇りを軸とした世界に認められる100%ベジタブルタンニンのピット鞣し
効率化が優先される現代においても最も時間のかかるピット鞣しによる馬ヌメを継承する
ピット鞣しの馬ヌメに宿る芯のあるコシ感・柔軟さ・素磨きで輝くコバ面・使い込むほどに深みの増す艶感をご堪能くださいませ
染色技術の妙技
馬ヌメの芯へ染料を染み込ませることなくベース色は茶系色に染色し、その上に透き通り感のある黒色で染色した複雑な染色が、このブラックヴィンテージの色目を作り出します
仕上げの妙技
グレージングによって厚みのあるツヤ感を出した後に、もみ加工を行うことでシワ感と白化感を出しています
もみ加工によって、部位ごとの繊維質の違いによる吟面の表情がより豊かに現れることになります
* MW-22 HW-BKV に使用しております馬ヌメ ブラックヴィンテージにつきましては、他の製品のブラックヴィンテージと比べ、よりシワ感と白化感の強い仕上げのものを使用しております
ヴィンテージ感がより一層感じられる質感と色合いを表現していただきました
馬ヌメの持つ素敵な素性と、長い時を馬革と対話してきた新喜皮革の技術を惜しみなく投入していただいた馬ヌメ ブラックヴィンテージ
この馬ヌメを最大限に活かすことを目指して構築してきたつくりの基準をもって、ひとつひとつ製作しております